シニア就職支援の調査
シニアの応募が増えている企業の60%がシニア就業難易度「とても難しい」と回答
研究レポート
2026年6月29日
株式会社 シニアジョブ
シニアの応募が増えている企業の60%がシニア就業難易度「とても難しい」と回答
人材連携サービス「シニアジョブコネクト」に加盟する企業にアンケート調査
株式会社シニアジョブ(本社:東京都新宿区/代表取締役 中島康恵)が提供する人材連携サービス「シニアジョブコネクト」に加盟し、シニア専門求人サイト「シニアジョブ」にシニア人材を送客している企業に対し、ミドル〜シニアの応募・登録状況や就業難易度に関するアンケートを実施し、15社から回答を得ました。以下、調査結果を報告いたします。
■調査結果サマリー
・66.7%がシニアの応募が増えていると回答、73.3%が2026年にシニアの応募がさらに増えると回答
・シニア就業の難易度は「とても難しい」の回答のみでも60%
・就業難易度が上がる年齢、もっとも多かった「50歳」で46.7%
■調査結果の解説
株式会社シニアジョブでは、主力事業としてシニア専門求人サイト「シニアジョブ」を運営しており、他の人材紹介会社などとも人材の連携を行なうサービスとして「シニアジョブコネクト」というサービスも運営しており、「シニアジョブコネクト」に加盟した人材紹介会社などは求人サイト「シニアジョブ」に送客した人材が就業に至ると報酬を得ることができます。
こうした「シニアジョブコネクト」に加盟している人材紹介会社などでは、自社サービスにシニア人材の応募や登録があるものの、自社のみでは求人の案内が十分ではない課題から「シニアジョブコネクト」に加盟している可能性があることから、シニア人材の応募・登録状況や就業難易度について調べる目的で、今回、これらの企業に対しアンケートを実施しました。
アンケート結果は、シニアの応募・登録が増えており、今後も増加が続くと各社が考えている一方、その難易度は現在既に高く、今後も高いまま継続すると予測していることを示しています。
シニア就業についての厳しい状況を回答した企業が多かったことで、改めてシニア専門サービスの必要性が浮き彫りとなりました。
■調査結果データ
・増加が著しいシニア人材の登録・応募(図1)
人材連携サービス「シニアジョブコネクト」に加盟し、シニア専門求人サイト「シニアジョブ」にシニア人材を送客している企業に、現在のミドル〜シニアの登録・応募状況を尋ねると、「とても増えている」が40%、「増えている」が26.7%で、計66.7%と非常に多くに企業において、シニア人材の登録・応募が増えている現状がわかりました。
「減っている」は6.7%に留まりました。
また、ミドル〜シニアの登録・応募の増減の要因について尋ねると、「年齢により採用が決まらない」、「就職先が見つからないためと思われる」といったように、シニアの就職難によって仕事探しをするシニア層が人材紹介や人材派遣と言った人材サービスに滞留していることを指摘する声や、そもそも就職活動を行なうシニア層が増えている理由として「定年後の生活が困難なため」を挙げる声がありました。
さらに、リーマンショック前に社会人となったいわゆる就職氷河期世代がいまだに派遣社員から抜け出せないことで派遣登録する人材の年齢を引き上げていることに触れる声もありました。

●現在のミドル〜シニアの応募の増減についての要因の具体的内容
- 「年齢により採用が決まらない」(人材紹介・人材派遣業)
- 「就職先が見つからないためと思われる」(人材紹介・人材派遣業)
- 「定年後の生活が困難なため」(人材紹介業)
- 「少子高齢化の他、当社においては人材派遣業界が最盛期であったリーマンショック前の若年層世代が派遣就業を続けており、労働市場の年齢層を引き上げている」(人材紹介・人材派遣業)
・シニア人材の登録・応募は現在以上に2026年中に増加する予測(図2)
シニア人材を送客している企業に、ミドル〜シニアの登録・応募の2026年中の変化について尋ねると、「とても増えると思う」が33.3%、「増えると思う」が40%で、計73.3%が増える予想をしており、現在ミドル〜シニアが増えていると回答した66.7%を超える割合となりました。
さらに現在は6.7%がミドル〜シニアの登録・応募が「減っている」と回答しましたが、減ると予測する企業は皆無でした。
2026年のミドル〜シニアの登録・応募件数の具体的な変化要因については、「高齢化社会でシニアが余っている現状は広がると思われるため」のようにシニア求職者間での競争が激しくなると見る声や、「若者だけでなくミドル~シニア層まで転職希望者が増えているため」とシニア求職者自体が増加していることの指摘もありました。
さらに、AIの普及によってシニアの仕事が奪われることを予測する声もありました。

●ミドル〜シニアの応募増減の2026年の変化要因の具体的内容
- 「高齢化社会でシニアが余っている現状は広がると思われるため」(人材紹介・人材派遣業)
- 「若者だけでなくミドル~シニア層まで転職希望者が増えているため」(人材紹介・人材派遣業)
- 「AI技術が当たり前の時代となっており、高齢者が行う単純作業などは労働力が必要と無くなってきている」(人材紹介・人材派遣業)
・「とても難しい」だけで6割回答のシニア就職難易度(図3)
シニア人材を送客している企業に、ミドル〜シニアの転職・再就職の難易度を尋ねると、「とても難しい」のみで60%と高い割合となりました。「難しい」も13.3%の回答があり、合計で73.3%が難しいと考えていることがわかりました。
「易しい」「とても易しい」という回答はありませんでした。

・シニア転職難易度の2026年の変化は「変わらない」が最多(図4)
シニア人材を送客している企業に、ミドル〜シニアの転職・再就職難易度が2026年にどう変化するかを尋ねた回答は、「とても難しい」「難しい」が多かった現在の状況と異なり、「変わらないと思う」が最多の46.7%となりました。
「とても難しくなる」は20%、「難しくなる」は13.3%に留まり、合計でも33.3%となりました。
しかし、現在について「とても難しい」「難しい」と回答した企業は合計73.3%だったため、その難易度のまま変わらなかったとすると、難しい状況が続くと考える企業が多いと言えます。

・就職が難しくなる年齢は「50歳」がもっとも多い回答に
転職・再就職が難しくなる年齢をシニア人材を送客している企業に複数回答可で尋ねると、「50歳」がもっとも多い46.7%となり、次いで「60歳」が33.3%となりました。
もっとも低い年齢では「35歳」が挙がり、高い年齢は「65歳」でそれ以上の年齢は挙がりませんでした。
定年の節目となる「60歳」よりも、「50歳」に回答が集中し、定年前から転職が難しくなる現実がわかりました。
ミドル〜シニアの転職・再就職が難しい要因や、エピソードには、端的に年齢そのものを挙げ、企業がいまだに若手採用を目指していることを述べる声や、給与の高さを挙げる声が複数ありました。
その他、転職回数や労災リスクを挙げる声もありました。
また、ミドル〜シニアのプライドの高さが採用企業に避けられるケースがあることや、求職者が主に収入面での条件を譲歩しないことで企業の条件と合わないケースがあることも述べられました。
●転職・再就職が難しくなる年齢
- 35歳 6.7%
- 40歳 6.7%
- 45歳 13.3%
- 50歳 46.7%
- 55歳 20%
- 60歳 33.3%
- 65歳 13.3%
●ミドル〜シニアの転職・再就職が難しい要因の具体的内容
- 「企業の年齢制限が厳しい」(人材紹介業)
- 「企業が人手不足と行っている割には若手しかとらないため」(人材紹介・人材派遣業)
- 「人員構成上、給与も高め」(人材紹介・人材派遣業)
- 「転職回数、年収」(人材紹介業)
- 「労災リスク」(採用代行・求人広告代理店)
●ミドル〜シニアの転職・再就職が難航した具体的エピソード
- 「求職者は、今までやってきたプライドがあり、求人企業は使いづらいと感じられる。」(採用代行・求人広告代理店)
- 「求職者側の条件譲歩が難しく、これまでの雇用形態と同等のレベルを求められることでアンマッチとなるケースが多いです」(人材紹介業)
・回答企業の業種属性(図5)
人材連携サービス「シニアジョブコネクト」に加盟し、シニア専門求人サイト「シニアジョブ」にシニア人材を送客している企業で、アンケートに回答した企業が提供している人材関連サービスは、人材紹介がもっとも多い86.7%となり、次いで人材派遣が40%を占めました。

■調査概要
シニア人材へのお仕事案内について課題を感じている企業へのアンケート調査
- 調査期間: 2026年5月25日〜6月12日
- 調査機関: 自社調査
- 調査対象: シニア専門求人サイト「シニアジョブ」に対してシニア人材の送客(シニア人材に対する求人「シニアジョブ」の案内)を行なうために、人材連携サービス「シニアジョブコネクト」に加盟する企業
- 有効回答数: 15社
- 調査方法: インターネットによるアンケート
■シニア専門求人サイト「シニアジョブ」について
50歳以上のシニアに特化した求人サイト事業として、2022年8月にオープンしました。求人の対象が主に50歳以上になることを了承した企業のみが求人を掲載しており、また、求人企業の平均年齢や、50代・60代・70代以上の勤務人数といったシニアの活躍情報がわかるなど、シニアが安心して応募や就職活動ができる機能が揃っています。求人企業は初期費用無料、成果報酬制で、採用決定までは求人を何件掲載しても無料で使用できます。
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