シニア求人企業の調査
年収700万円以上のシニア求人調査、関東の正社員求人に一極集中する結果
研究レポート
2026年8月21日
株式会社 シニアジョブ
年収700万円以上のシニア求人調査、関東の正社員求人に一極集中する結果
シニア専門求人サイト「シニアジョブ」掲載求人調査結果
株式会社シニアジョブ(本社:東京都新宿区/代表取締役 中島康恵)が運営するシニア専門求人サイト「シニアジョブ」に掲載された2026年8月17日時点の年収700万円以上の求人74件にすべての求人72615件との比較による傾向調査を実施しました。以下、調査結果を報告いたします。
■調査結果サマリー
・関東(62.2)の正社員(81.1%)求人に、年収700万円以上の求人は一極集中している
・職種の多く(上位10職種の6割以上)が建設業の専門職に集中している
・「完全週休2日制」や「土日休み」求人が75%以上など休日が好条件の求人が多め、ただし、残業が少ない求人は多くない
■調査結果の解説
今回の、年収700万円以上のシニア向け求人の調査では、特徴的な傾向がいくつも見られました。
求人が多いエリアは関東が62.2%、雇用形態は正社員が81.1%と一極集中する傾向が見られつつ、雇用形態は契約社員や業務委託でも高い傾向が合ったことから、パートや派遣社員などの日正規雇用での高学年収の求人は少ないものの、プロフェッショナルとして業務委託の募集はまとまった件数が見られるものと思われます。
年収700万円以上のシニア向け求人が建設業の専門職に集中し、その他も会計業やIT業などに多く見られたことは、建設業・専門職の少子高齢化や人手不足の深刻さが際立っていることの裏返しであり、また、会計業やIT業でも建設業に準ずる状況があることが要因と見られます。
休日や勤務時間については、年収700万円以上の求人ではより条件の良好な求人が多いものの、勤務時間については長めの傾向が解消されにくく、残業が多めとなっていると考えられます。
勤務地・リモートワーク・社宅なども同様に、より条件を良好にすることで、専門性とスキルの高いプロフェッショナル人材を採用したい企業の思惑が感じられますが、「副業OK」として他社の仕事にリソースを割くことは許容されにくい様子が伺えます。
また、「70歳以上歓迎」や「学歴不問」の求人の割合が高く、より高度なスキルを期待される人材では、年齢や学歴のフィルターが生じにくく、純粋にスキルや経験を求められる傾向があると感じられます。
■調査結果データ
・関東(62.2)の正社員(81.1%)求人に、年収700万円以上の求人は一極集中している
シニア向けに年収700万円以上が提示された求人は、明確に関東に集中しています。シニア専門求人サイト「シニアジョブ」に掲載されたすべての求人と比較すると、関東以外のエリアについてはすべての求人よりも年収700万円以上の求人における割合が低くなっていますが、関東についてはすべての求人で39.9%だった割合が、年収700万円以上の求人では62.2%と大幅に高くなっています。
同様に雇用形態についても、すべての求人では38.6%だった正社員求人が、年収700万円以上の求人においては81.1%と非常に高い割合となり、反対にパート・アルバイトで年収700万円以上の求人は0に、派遣求人も割合を低下させています。
契約社員と業務委託については、年収700万円以上の求人の割合が、すべての求人での割合を超える結果となっています。
●シニア向け求人すべてと年収700万円以上の求人のエリア別の割合比較
- 北海道・東北:全求人12.6%、年収700万円以上2.7%
- 関東:全求人39.9%、年収700万円以上62.2%
- 北陸・甲信越:全求人6%、年収700万円以上1.4%
- 東海:全求人10.6%、年収700万円以上9.5%
- 関西:全求人15.2%、年収700万円以上10.8%
- 中国:全求人4.9%、年収700万円以上1.4%
- 四国:全求人2.7%、年収700万円以上0
- 九州・沖縄:全求人8.6%、年収700万円以上5.4%
●シニア向け求人すべてと年収700万円以上の求人の雇用形態別の割合比較
- 正社員:全求人38.6%、年収700万円以上81.1%
- 契約社員:全求人6.7%、年収700万円以上10.8%
- パート・アルバイト:全求人50.8%、年収700万円以上0
- 派遣社員:全求人2.6%、年収700万円以上1.4%
- 業務委託:全求人1.2%、年収700万円以上6.8%
・職種の多く(上位10職種の6割以上)が建設業の専門職に集中している
年収700万円以上が提示された求人件数が多い職種は、建設業の専門職に集中しています。求人件数が多い職種の上位10職種をまとめると、同率10位が2職種あるため、計11職種が挙げられますが、そのうち7職種・63.6%が建設業の職種でした。
建設業以外の職種も、同率2位の「税理・公認会計士」と同率10位の「財務・経理」は会計業界に、同率8位の「プロジェクトマネージャー(PM)・リーダー」と同率10位の「エンジニア・SE(Web系)」はIT業界にまとめられることから、年収700万円以上の求人件数が多い職種は、3つの業界に含まれる職種に限定された状態と言えます。
●シニア向け年収700万円以上の求人件数の多い職種TOP10
- 1位:建築施工管理23%(全求人の平均年収450万円、最高額1501万円)
- 2位:設備・電気設計9.5%(全求人の平均年収525万円、最高額1501万円)
- 2位:税理士・公認会計士9.5%(全求人の平均年収550万円。最高額1000万円)
- 4位:設計監理8.1%(全求人の平均年収500万円、最高額1150万円)
- 4位:積算8.1%(全求人の平均年収500万円、最高額1350万円)
- 6位:設備施工管理6.8%(全求人の平均年収500万円、最高額1501万円)
- 6位:建築設計6.8%(全求人の平均年収475万円、最高額1501万円)
- 8位:電気工事施工管理5.4%(全求人の平均年収525万円、最高額1501万円)
- 8位:プロジェクトマネージャー(PM)・リーダー5.4%(全求人の平均年収575万円、最高額1200万円)
- 10位:財務・経理4.1%(全求人の平均年収325万円、最高額1350万円)
- 10位:エンジニア・SE(Web系)4.1%(全求人の平均年収360万円、最高額950万円)
●参考:すべてのシニア向け求人の件数の多い職種TOP10
- 1位:介護職・ヘルパー・看護助手10.5%(平均時給1261円、最高額3600円)
- 2位:調理師・調理補助・料理長8.1%(平均時給1151円、最高額2500円)
- 3位:清掃員・清掃スタッフ5.4%(平均時給1174円、最高額2000円)
- 4位:交通誘導警備5.4%(平均日給1万円、最高額2.3万円)
- 5位:看護師・准看護師4.9%(平均時給1620円、最高額3440円)
- 6位:保育士4%(平均時給1300円、最高額2200円)
- 7位:接客・販売スタッフ3.7%(平均時給1130円、最高額4200円)
- 8位:営業2.6%(平均年収355万円、最高額1250万円)
- 9位:一般事務・営業事務・受付2.2%(平均時給1214円、最高額6000円)
- 10位:建築施工管理1.9%(平均年収450万円、最高額1501万円)
・「完全週休2日制」や「土日休み」求人が75%以上など休日が好条件の求人が多め、ただし、残業が少ない求人は多くない
年収700万円以上の求人では、「完全週休2日制」、「土日休み」の求人がいずれも75.7%であり、18.9%の「時短勤務あり」の求人も含め、すべての求人におけるこれらの求人の項目の割合よりも高い割合となっています。
ただし、「残業なし・月平均20時間以内」の求人についてはすべての求人では61.6%であるのに対し、年収700万円以上の求人では45.9%と低い割合となりました。
●シニア向け求人すべてと年収700万円以上の求人の休日・勤務時間に関する割合比較
- 完全週休2日制:全求人21.2%、年収700万円以上75.7%
- 土日休み:全求人9.9%、年収700万円以上75.7%
- 残業なし・月平均20時間以内:全求人61.6%、年収700万円以上45.9%
- 時短勤務あり:全求人9%、年収700万円以上18.9%
・駅近、リモートワーク、社宅などは年収700万円以上の求人でより充実する傾向
「駅徒歩7分以内」、「海外」などの立地・勤務地、「テレワーク・リモートワーク・在宅勤務OK」、「フルリモート」などの勤務方法、「寮・社宅あり」などの住まいについては、すべてのシニア求人の中での割合よりも、年収700万円以上の求人の中での割合が高く、年収700万円の求人では柔軟な働き方が可能な求人が多いと言えます。
ただし、「副業OK」の求人は、すべての求人での割合よりも低い割合となっています。
●シニア向け求人すべてと年収700万円以上の求人の勤務地・社宅・副業に関する割合比較
- 駅徒歩7分以内:全求人14.4%、年収700万円以上50%
- 海外:全求人0.01%、年収700万円以上4.1%
- テレワーク・リモートワーク・在宅勤務OK:全求人1.6%、年収700万円以上21.6%
- フルリモート:全求人0.1%、年収700万円以上5.4%
- 寮・社宅あり:全求人4%、年収700万円以上13.5%
- 副業OK:全求人14%、年収700万円以上4.1%
・年収700万円以上の「70歳以上歓迎」求人は60.8%と高い割合
歓迎年代については、「60歳以上歓迎」求人ではすべてのシニア向けと、年収700万円以上の求人に大きな差がないものの、「70歳以上歓迎」求人ではすべての求人が29.6%であるのに対し、年収700万円以上の求人は60.8%と高い割合となりました。
●シニア向け求人すべてと年収700万円以上の求人の歓迎年代に関する割合比較
- 60歳以上歓迎:全求人86.4%、年収700万円以上85.1%
- 70歳以上歓迎:全求人29.6%、年収700万円以上60.8%
・「学歴不問」の年収700万円以上の求人は78.4%と非常に高い結果
「経験・資格不問」の年収700万円以上の求人は0件であり、「経験不問」、「資格不問」の求人も、すべてのシニア向け求人の割合よりも、年収700万円以上の求人における割合は低い結果となりました。
「学歴不問」の求人については、すべての求人が42.5%であったのに対し、年収700万円以上の求人は78.4%と非常に高い結果となりました。
●シニア向け求人すべてと年収700万円以上の求人の経験・資格・学歴に関する割合比較
- 経験・資格不問:全求人20%、年収700万円以上0
- 経験不問:全求人31.2%、年収700万円以上10.3%
- 資格不問:全求人60.3%、年収700万円以上31.1%
- 学歴不問:全求人42.5%、年収700万円以上78.4%
■調査概要
シニア専門求人サイト掲載の年収700万円以上の求人の傾向調査
- 調査日: 2026年8月17日
- 調査機関: 自社調査
- 調査対象: 2026年8月17日時点でシニア専門求人サイト「シニアジョブ」に掲載されていた年収700万円以上を提示する求人、計74件(※1)(※2)
- 対象地域: 全国
- 調査方法: 上記調査対象について傾向を調査、また、同調査日時点のすべての求人と比較調査(※3)
(※1)調査対象は年収700万円以上の求人であるが、比較対象として、調査日2026年8月17日時点のすべての求人72615件も調査した。なお、これら調査対象の求人には、過去に求人を掲載していたものの掲載を取り下げた求人または登録を取り消した企業の求人を含まないが、募集を停止している求人は含む。
(※2)年収700万円以上の求人の抽出には、シニア専門求人サイト「シニアジョブ」の求人検索機能を用い、希望給与の下限を年収700万円に設定して検索結果に表示された求人を集計した。
(※3)求人数についてはシニア専門求人サイト「シニアジョブ」の求人検索機能を用いて、結果に表示された求人件数を集計した。求人で提示された給与の平均額については、シニア専門求人サイト「シニアジョブ」の平均給与表示機能によって算出された金額を用いた。なお、平均給与表示機能ではサンプルが少ない場合など、算出と表示が行われない場合がある。
■シニア専門求人サイト「シニアジョブ」について
50歳以上のシニアに特化した求人サイト事業として、2022年8月にオープンしました。求人の対象が主に50歳以上になることを了承した企業のみが求人を掲載しており、また、求人企業の平均年齢や、50代・60代・70代以上の勤務人数といったシニアの活躍情報がわかるなど、シニアが安心して応募や就職活動ができる機能が揃っています。求人企業は初期費用無料、成果報酬制で、採用決定までは求人を何件掲載しても無料で使用できます。
お仕事をお探しのシニアの方や、シニア人材採用をお考えの企業の採用担当者の方は、サイトからご登録・お問い合わせをお願いいたします。
- お仕事をお探しのシニアの方はこちら https://seniorjob.jp/
- 企業の採用担当者の方はこちら https://seniorjob.jp/landing/client/