プレスリリース
二種免許持つ求職者の9割以上がタクシー乗務希望せず、未経験者採用中心【プレスリリース】
二種免許持つ求職者の9割以上がタクシー乗務希望せず、未経験者採用中心
バスとタクシーの有資格者・経験者傾向を比較、シニア求人メディア「シニアジョブ」
2023年3月23日
株式会社 シニアジョブ
シニア転職支援の(株)シニアジョブ(本社:東京都新宿区/代表取締役 中島康恵/以下、シニアジョブ)は、サービス提供するシニア専門求人メディア「シニアジョブ」の求職者傾向のうち、タクシードライバーおよびバス運転手の求人と第二種運転免許を所持する登録求職者のデータを調査し、普通自動車第二種免許を所持しているもののタクシードライバーの職を希望しない、いわば「潜在タクシードライバー」の50歳以上の女性求職者が多数存在する可能性があることを、3月23日に発表しました。
シニア専門求人メディアに登録する第二種運転免許所持者51名のデータを調査したところ、全体としてタクシードライバー以外の職種を希望する割合が9割以上と多く、タクシー業界の人材採用が未経験者重視にならざるを得ない現状が確認されました。また、普通自動車第二種免許を所持する登録求職者のうち約8割が女性でした。
■調査概要
タクシー業界およびバス業界のシニア転職市場における有資格者と希望職種の調査
- ・調査日: 2023年3月15日時点
- ・調査機関: 自社調査
- ・調査対象: 上記調査日時点で50歳以上のシニア専門求人メディア「シニアジョブ」(https://seniorjob.jp/)に登録している第二種運転免許を所持する求職者計51名、およびタクシードライバーおよびバス運転手の求人11件
- ・対象地域: 全国
- ・調査方法: 上記調査日および調査対象、対象地域に関する社内データを集計し、傾向を分析
■タクシードライバー希望は二種免許所持者で2%
シニア専門求人メディア「シニアジョブ」の社内データ集計から得られた、第二種運転免許を所持する求職者、および掲載されているタクシードライバーおよびバス運転手の求人についてまとめたものが下記となります。
- ・タクシードライバーを希望する求職者は、普通自動車二種免許、中型自動車二種免許、大型自動車二種免許のいずれかを所持する(タクシー乗務可能)求職者計51名中、1名(2%)(※未経験者など二種免許未取得の希望者を除く)
- ・バス運転手を希望する求職者は、中型自動車二種免許、大型自動車二種免許のいずれかを所持する求職者(何らかのバス乗務可能)計13名中、2名(15.4%)(※未経験者など当該免許未取得の希望者を除く)
- ・普通自動車二種免許、中型自動車二種免許、大型自動車二種免許のいずれかを所持する求職者の傾向は、平均年齢58.4歳、男性37.3%、女性64.7%
- ・中型自動車二種免許、大型自動車二種免許のいずれかを所持する求職者の傾向は、平均年齢61.3歳、男性84.6%、女性15.4%
- ・直近20年でタクシー乗務経験がある求職者のうち、タクシードライバーを希望する求職者はなし
- ・直近20年でバス乗務経験がある求職者のうち、バス運転手を希望する求職者は33.3%
■バス経験者はバス乗務も希望するがタクシー経験者は希望が少ない
上記の情報をまとめると、タクシー乗務可能な普通自動車二種免許、中型自動車二種免許、大型自動車二種免許のいずれかを所持するシニア求職者には、以下の傾向があると言えます。
- ・タクシー乗務可能な免許を所持していてもタクシー乗務を希望しないシニア求職者が多い
- ・タクシー乗務経験者はタクシー乗務を希望しない傾向
- ・タクシー乗務可能な免許所持者は、バス乗務可能人材より平均年齢が低く、女性が多い
また、何らかのバス乗務可能な中型自動車二種免許、大型自動車二種免許のいずれかを所持するシニア求職者には、以下の傾向があると言えます。
- ・バス乗務可能な免許所持者は、一定数バス乗務を希望する傾向
- ・バス乗務経験者は比較的バス乗務を希望しやすい
- ・バス乗務可能な免許所持者は、タクシー乗務可能人材より平均年齢が高く、男性が多い
バス乗務可能な免許所持者のうち一定数がバス乗務を希望し、また、バス乗務経験者の中からも今後もバス乗務を希望する人材がいるのに対し、タクシー乗務可能な免許所持者では、タクシー乗務の希望者が少なく、タクシー乗務経験者も再度タクシー乗務を希望することがない様子がわかります。
実際に、3月15日現在、掲載されているタクシードライバーの求人はすべて、未経験可・未経験歓迎となっており、タクシー会社でも有資格者ではなく、未経験者を積極採用する方針であると見られます。また、タクシードライバー求人への応募者も、未経験者のみとなっています。
■今後「潜在タクシードライバー」の復職・活用検討の必要性も
普通自動車二種免許所持者は、女性が8割合を占めており、こうした求職者は会計事務所勤務や医療事務、調理など、自動車や交通とはまったく関係ない職種を希望する傾向が強くなっています。タクシー乗務経験がまったくない人材も多い状況です。
男性の普通自動車二種免許所持者でも、女性と同様の傾向が多少見られるものの、希望職種・経験職種ともに自動車や交通関連の職種が挙げられる割合が増え、さらに、中型自動車二種免許、大型自動車二種免許の所持者の場合は、バス乗務の希望が見られるだけでなく、路線バス・観光バスではなくとも、旅館や介護施設の送迎など、ドライバーの仕事を希望する人材が多くなります。
これら今回の調査による傾向からは、タクシー業界では既に有資格者がそもそも就業しにくい状況が一般的であって、企業も未経験者の採用に注力しているものの、経験や資格を活かした就業を希望する人材が多いバス業界に比べると、経験や資格がキャリアに活かされない人材がより多く発生していることがわかります。
タクシー業界は現在、他業界からの未経験者確保と教育が採用施策の要となっており、実際に求人メディア「シニアジョブ」でも未経験シニア人材が応募していますが、それだけでなく、二種免許を持つもののタクシー乗務に就かない「潜在タクシードライバー」の復職・活用を含めた、女性活躍や既存人材のつなぎ止め、リスキリングなどの重要度が、今後さらに高まるものと思われます。
■シニアジョブ 代表取締役 中島康恵からのメッセージ
タクシー業界の人材不足は、昨年8月のシニア専門求人メディア「シニアジョブ」オープン前から注目し、なんとか解決したいと考えていました。実際に求人メディアをスタートさせてみると、他の職種で見られるような、企業が有資格者を求め、有資格者が職を求めてマッチングするパターンとは異なる動きをしていることがわかり、今回公開したデータの整理を行いました。
業界内の人材引き止め策については、私たちは現在サービス提供していませんが、現在の未経験シニア人材の応募だけでなく、今後もこうしたタクシー業界内の転職市場動向を追いかけ、人材確保の一助となれるよう、サービスを充実させていきたいと思います。
■シニア専門求人メディア「シニアジョブ」について
50歳以上のシニアに特化した求人サイト事業として、2022年8月にオープンしました(※求人企業受付は同年6月より開始)。求人の対象が主に50歳以上になることを了承した企業のみが求人を掲載しており、また、求人企業の平均年齢や、50代・60代・70代以上の勤務人数といったシニアの活躍情報がわかるなど、シニアが安心して応募や就職活動ができる機能が揃っています。
求人企業も「早期申込キャンペーン」によって、初期費用無料、成果報酬制適用で、採用決定まで求人を何件掲載し、スカウトを何件送っても無料で使用できます。
お仕事をお探しのシニアの方や、シニア人材採用をお考えの企業の採用担当者の方は、サイトからご登録・お問い合わせをお願いいたします。
- ・お仕事をお探しのシニアの方はこちら https://seniorjob.jp/
- ・企業の採用担当者の方はこちら https://seniorjob.jp/landing/client/lp-02/
【会社概要】
代表 : 代表取締役 中島 康恵
本社 : 東京都新宿区大久保2丁目5−22セキサクビル8F
URL : https://corp.senior-job.co.jp/
事業内容 : シニアの人材ビジネス提供
運営サイト:
シニアジョブ: https://seniorjob.jp/
シニアジョブエージェント: https://senior-job.co.jp/
シニアタイムズ: https://senior-job.co.jp/magazine/
本件に関するお問い合わせ先
株式会社シニアジョブ 広報部 安彦(あびこ)
TEL:080-4107-5851 e-mail:m-abiko@senior-job.co.jp