お知らせ
被災地復興で活躍するシニア世代
東日本大震災から約7年の時が経ちますが、
今なお福島県の復興土木工事は続いており、工事における技術者不足は、今現在においても深刻な状況です。
その背景としては、若い技術者の方が復興工事に戻ってきてくれない点が挙げられていました。
そこで私達株シニアジョブでは、復興工事を行う会社様に技術者の配置し、
被災地復興を願う高齢者の方々と共に復興支援を行ってきました。
次の世代の為に数多くの高齢者が全国から集い、今なお若い世代の方々が戻ってきたくなるような福島県を創ろうとしています。
-定年生活から、復興を思い現役復帰-
鈴木金二さん、年齢:68歳
【シニアジョブを利用した経緯】
福島県田村市にある総合建設業にて26年間勤めた会社を退職し、定年生活を行っていました。
その当時67歳という年齢でしたが、まだまだ現役で仕事が出来ると考え、東北震災復興工事に経験を活かしたいと決意。高齢者専門の支援会社シニアジョブに登録を行いました。
【現場の経験】
行った工事は、震災によって被害を受けた河川災害復旧工事
台風によって工期が遅れ、当初の想定とは異なり、川を半分ずつ工事する必要が有る上に、地下深く穴をほっており危険性も高く、安全対策も十二分に行う必要がありました。
長年の経験から設計変更に瞬時に対応して、危険が伴う所を予め予測して工事を進めたことにより、無事工事を収めて頂きました。
【一人でも多くに若い方が福島に戻ってくる事を願って】
鈴木氏:
「若い人が1人でも多く福島に戻ってきたいと考えてくれるようにと願い仕事しています。
現場には若い技術者の方も数名入っており、今回の工事でコンクリート構造物の作業手順を細かく教えることが出来ました。私の技術を若い技術者の方に伝承する事も私の役目だと思っています。
私の知り合いにも災害被害を受けた人もいます。復旧工事に関われる事は、私の誇りであり、お金では変えない価値があると思っています。
私がこの足で現場に出れる内は、この福島の復興に私の人生を注ぎたいと思っています。」
現在の工事は終了し、次の楢葉町の第二原発防潮堤工事に向けて仕事の準備をしています。
鈴木氏以外にも、「南相馬防潮堤工事」「相馬防風林工事」「福島県楢葉町荷捌き場解体工事」などに多くの50歳以上の方々をご紹介し復興支援を共に行いました。
シニア世代の方が次の世代に繋げようと、過去の経験を復興に活かして貢献しています。
優秀で仕事が出来る高齢者が数多く存在しており、多くの方が年齢を理由に転職に苦戦しています。
日本は今後超高齢化社会となり、日本の政策である一億総活躍社会には、高齢者総活躍社会の実現が必要だと私達は考えています。
被災地復旧の現場で起きている「高齢者の活躍」が、福島から日本に普及していく事を願いこれからも活動を続けて参ります。